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Japanische Klassiker mit Furigana

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しきぶこうじ

式部小路

泉 鏡花

Lesen Sie 式部小路 (しきぶこうじ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.847 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

此奴等、そこで三人、虫拳で寄り合をつけたんでさ。」

「驚いたねえ、火の玉に鍍金に、こけだえ。まるで三題噺のようじゃないか。さぞ差配様がお考えなすったろう、ああ、むずかしい考えものだね。」

思わず警句一番した、女房も余りの話、つい釣り込まれてふき出したが、飜って案ずるに笑事ではないのである。

「串戯じゃないよ。」

と向き直って、忘れていた鉄瓶を五徳の上。またちょいと触ってみたのは、これからお茶でも入れる気だろう。首尾が好いと女世帯、お嬢さん、というのは留守なり、かみさんも隙そうだ。最中を一火で、醤油をつけて、と奴十七日だけれども、小遣がないのである。而已ならず、乙姫様が囲われたか、玄人でなし、堅気でなし、粋で自堕落の風のない、品がいいのに、媚かしく、澄ましたようで優容やか、お侠に見えて懐かしい。ことに生垣を覗かるる、日南の臥竜の南枝にかけて、良き墨薫る手習草紙は、九度山の真田が庵に、緋縅を見るより由緒ありげで、奥床しく、しおらしい。憎い事、恋の手習するとは知れど、式部の藤より紫濃く、納言の花より紅淡き、青柳町の薄紅梅。

この弥生から風説して、六阿弥陀詣がぞろぞろと式部小路を抜ける位。