Japanische Klassiker mit Furigana
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しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
Lesen Sie 式部小路 (しきぶこうじ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.847 Zeichen · 149 Bildschirme
どんなもんです。
考えて御覧なさい、第一その新造なんざ、名からして相性があわねえんです、お福なんて。
彼奴が相当に、抱ッこで夜さり寝ようというのは、こけ勘が相応なんで、その夜なしの貧乏神は縁があったと見えまして、狐床の序開き、喧嘩以来、寝泊りをしていたんです。
お福ッ子は倒れたなり、突伏していましたッて。先刻餅菓子を買われた時、嬉しそうに莞爾して、酌をする前に、それでも自分で立って、台所の戸障子を閉めて、四辺を見たから、その時は戸袋へ附着いて、色ッぽい新造の目を遣過しておいて、閉めて入ったことを、破れた透間から、ト覗いていた、その裏長屋のかみさんが、堪らなくなったでしょう。」
「そうだろうともさ。」
「そこで何です。見るに見かねて、密と入って、お福ッ子の背中を叩いて、しくしく泣いているのを手を引いてね、台所口から連れ出したは可いが、店から入ったんで跣足でしょう。
それまで世話をして、女房がね、下駄をつまんで、枕頭を通り抜けたのも、何にも知らず、愛の奴は他愛なし。
それから路々宥めたり、賺したり、利害を説くやら、意見をするやら、どうやら、こうやら。
でもまあ、目白下の寄席の辻看板のあかりで、ようよう顔へあてた袖をはずして、恥かしそうに莞爾したのを見て、安心をして帰ったそうですが、――不安心なのは火の玉の茅屋