Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
机のむこうに、かくれているかもしれない。うしろの窓から、のぞいてみよう。」
ふたりは、そう、ささやきあって、くらのうしろにまわりました。そこには、さきほど、窓の扉をしめるためにつかった、小さいはしごがおいたままになっていたので、刑事は、それを立ててよじのぼり、窓の扉をひらきました。
「だれもいません。どうしたんでしょう。ほかにかくれる場所はありませんよ。」
中村係長がかわって、はしごにのぼり、のぞいてみましたが、刑事の言ったとおり、怪物のすがたはどこにも、見えません。
「きみ、いそいで、課長さんや、みんなを、呼んできてくれたまえ。なんだか、ようすがおかしい。あいつは、また魔法をつかって、消えてしまったのかもしれない。」
係長の言いつけで、刑事はかけだしていきました。
しばらくすると、くらのまえに、アパートの部屋にいた、ぜんぶの人が集まってきました。
課長のさしずで、刑事たちは、残るふたつの窓もひらき、そこから、のぞいてみましたが、やっぱり怪人は見つかりません。
そこで、相談のうえ、くらの中へはいってみることにして、ひとりの刑事が、アパートの二階にかけもどり、鉄ごうしを上にあげるボタンを押し、課長と、ふたりの係長とが、用心のため、てんでに、ピストルをかまえて、ひらいた扉の中へ、はいっていきました。