Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme

Aozora Bunko

刑事たちは、くらの四方をとりまいて、まんいちにそなえています。

中にはいった三人は、くらのすみずみを残りなくしらべましたが、怪人は影もかたちもありません。

「このくらは、屋根もコンクリートだし、ゆか下にも、コンクリートがしきつめてある。窓の鉄棒も、もとのままだ。そのうえ、そとから、鉄の扉がしまっていた。ネズミいっぴき逃げだすすきまもないはずだ。じつに、ふしぎだね。」

課長が、あっけにとられたような顔で、つぶやきました。

「またしても星の魔法の世界ですね。ひょっとしたら、あいつのからだは、ゴムのようにのびて、ひらべったくなって、戸のすきまから、そとへ、ぬけだせるのではないでしょうか。」

中村係長が、みょうなことを言いました。しかし、いくら天界の魔物でも、戸のすきまから出られるほど、からだが、ひらべったくなるはずはありません。

これには、なにか、ふかいわけがあるのです。だれも気づかない、怪人の知恵が、はたらいているのです。

それにしても、くらを逃げだした怪人は、どこへいったのでしょう。空たかく飛びさったのでしょうか。それならいいのですが、もしや、ほんとうのゆりかさんの、かくれているところをさっして、そこへ、しのびこんでいるのではないでしょうか。