Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
それを考えると、世界戦争どころのさわぎではありません。
世界じゅうの人々が、おそろしさに、ふるえあがってしまいました。いまにも、地球の空が、かぞえきれない円盤と、トカゲ怪人で、まっ黒におおわれてしまうのではないか。そして、地球の人間の全滅するときが、近づいたのではないかと、もう生きたそらもないのでした。
どこの国でも、政府は、科学者をよびあつめ、軍の参謀部と連絡して、宇宙怪人征伐のてだてを、しんけんに相談しました。そして、このことで、国際会議がひらかれるうわささえありました。
日本でも、だんだん、おそろしいことがおこっていました。えらい科学者が、ゆくえ不明になりました。有名な俳優が、どこかへ、すがたをけしてしまいました。アメリカでも、日本でも、世間にしられた、えらい人が、つぎつぎとさらわれていくのです。ラジオも、新聞記事も、毎日毎日、そのことばかりです。
そのうちに、日本にいる宇宙怪人が、けっして、ひとりでないことがわかってきました。
ある日、東京の新聞社の写真部員が、空からのけしきを、写真にとるために、操縦士とふたりで、ヘリコプターにのって、神奈川県のほうをまわって、夕がた、東京に帰ってきたのですが、そのとちゅうはるかに東京の町が見えはじめたころ、目のまえの空中に、みょうなものが、飛んでいるのに気がつき