Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
ました。
「オイ、あれ、カラスじゃないね。へんな鳥だね。」
写真部員が操縦士に言いました。
「コウモリみたいだね。」
「そうじゃない。よく見たまえ、はねはコウモリとそっくりだが、からだが、ちがうよ。アレッ、へんだな、あの鳥、洋服をきているよ。」
そう言ったかとおもうと、写真部員は、まっさおになってしまいました。
一つ、二つ、三つ、四つ……、かぞえてみると、同じかたちのやつが、八つも、飛んでいるのです。遠くのやつは小さく、点のように、近くのやつは大きく、奇妙な洋服すがたが、ハッキリ見えます。
「オイッ、宇宙怪人だぜ。どうする?」
どうすると言って、武器をもたないヘリコプターでは、どうすることもできません。ただ、できるだけ早く、東京について、応援を、もとめるほかはないのです。
やがて、近くを飛んでいた宇宙怪人が、すぐ目のまえに、あらわれました。
ヘリコプターのガラスばりの操縦席と、スレスレのところを、二ひきの怪人が、大きなコウモリのはねをひろげて、飛んでいるのです。
逃げようともしません。おそいかかってくるわけでもありません。
二ひきの宇宙怪人は、こちらが、なにもできないことを知って、ヘリコプターの中の人間を、からかっているのです。