Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きょうふおう

恐怖王

江戸川 乱歩

Lesen Sie 恐怖王 (きょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.038 Zeichen · 133 Bildschirme

Aozora Bunko

「照子だ? オイ、何をつまらんことを云っているのだ。死人から電話が掛ってくる筈がないじゃないか」

「でも、是非お父さまにとおっしゃいまして、何度伺い直しても、照子よ、照子よとおっしゃるばかりでございますの」

女中は泣き声になっていた。

聞くに従って、布引氏も怪しい気持に引入れられて、若しかしたら本当に照子かも知れないと感じ始めた。

そこで、兎も角も、寝室の卓上電話に接続させて、受話器を取って見た。

「わたし、布引だが、あなたはどなた?」

「アア、お父さま! あたし照子です。お分りになりまして? 照子は生きていますのよ」

「オイ、照子! お前、本当に照子なのか。どこにいるのだ。一体どうしたというのだ」

流石の老実業家も、この驚くべき電話を受けて、しどろもどろにならないではいられなかった。

「お父さま! あたし何も云えないのです。アノ、側に人がいるんです。命じられたことの外は何も云えないのです。でないと殺されてしまいます」

「よし、分った。安心おし、きっと救い出して上げる。で、その命じられたことを云ってごらん」

布引氏は、電話が切れてから、交換局に先方の住所を調べさせることを考えて、態と何気ない体を装った。