Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あいはふしぎなもの

愛は不思議なもの

小川 未明

Lesen Sie 愛は不思議なもの (あいはふしぎなもの) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.862 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

「さあ、坊ちゃん、私に、おんぶしましょう。ねえやは、坊ちゃんをおんぶして、どっかへいって、しまいましょうか。」

彼女は、じょうだんをいって、坊ちゃんに、ほおずりをしました。

人が見ていようと、見ていなかろうと、おしずは、よく坊ちゃんのめんどうをみて、心から、かわいがっていました。

「雪や、こんこん、あられや、こんこん。」

子供たちが、寒い風の吹く中を口々に、こんなことをいって、かけまわりました。いつしか、国境の高い山々のとがった頂は、銀の冠をかぶったように雪がきました。もう、この村の池の水が凍るのも間近のことです。

ちらちらと雪が降っては消え、消えてはまた降るというようなことが重なりました。その後で寒い寒い、たたけば、空気も鳴りそうな冬となりました。

ある朝のことです。小さな子供たちは、一、二丁離れた、池の水が凍ったといって、その方へ、足音をたててかけてゆきました。

「もう、きつねが渡ったよ。」

「きつねが渡ったから、乗ったっていいだろう。」

子供たちは、小石を拾って、池の面に投げてみました。なまり色にすこしのすきまもなく、張りつめた氷は、金属のような音をたてて、石は、どこまでも、どこまでもうなりながら、ころがってゆきました。