Japanische Klassiker mit Furigana
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あいはふしぎなもの
愛は不思議なもの
小川 未明
Lesen Sie 愛は不思議なもの (あいはふしぎなもの) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.862 Zeichen · 10 Bildschirme
ほかの子供たちが、氷すべりをおもしろがってしていますなかに、ひとりこの少年のみは、沈みがちにすべっていました。
「おしずの落ちたのは、この辺だったろうか?」
哀れな少女が、小さな自分の後を追ってきて、氷が破れて落ちた有り様を目に描いたのでした。また、夏の雨の晴れた後などに、この池のあたりを散歩しますと、緑の葉が、雲のようにしげって、静かな水の上に、影を映しています。少年は、じっと、たたずんで水の上を見つめていました。すると、このとき、どこからともなく、マンドリンの音がきこえてきたのでした。
「あ、マンドリンの音だ。どこからするのだろう?」
よく、旅から、やってくる芸人が、月琴や、バイオリンや、尺八などを鳴らして、村にはいってくることがありました。少年は、やはりそんなものがきたのであろうと思いましたが、べつに、あたりには、人の影も見えませんでした。マンドリンの音は、近く、また遠く、きこえたかと思うと、しばらくして、水の中に沈んでいったように聞こえなくなってしまいました。
少年は、家へ帰ってから、今日、池のほとりでマンドリンの音を聞いたが、芸人でもきたのかしらんと話しました。