Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
もとの妻さえ、彼と顔を会わせても気づかなかった。
さて、ここからあとがどうも面白くない。彼は一つだけ非常な失策をやっていたことが分る。ある事情があってその筋で死体の再検査をしてみると、頭部にピストルの穴があり、頭蓋内に弾丸さえ残っていた。盗み出したのが自殺者の死体であったことを、うかつにも気づかないでいたのである。これは実に苦しいプロットだが、それがいろいろにもつれて結局弁護士の妻に殺人の嫌疑がかかり、(以下第六回アースキンの受持ち)その無実の罪をとくために、彼はあれほど苦心した計画を棒に振って、其筋に真実を告白することになる。しかし再び悪妻と同棲するには及ばなかった。彼女は故郷のロシアに夫があり、重婚の罪を犯していたことが分ったからである。というような、実につまらない結果になっている。日本の過去の連作ほどでたらめではないが、やはり連作というものの弱点を暴露しているわけである。
連作の梗概は以上で終ったが、さて、よく考えてみると、ヒューズからワインマンまで四回にわたるいろいろの変貌計画には実に非常に大きな欠陥がある。犯罪の秘密を完全にたもつには相棒を作らないで終始単独行動をとるべしというのが原則であるが、この主人公はその原則をめちゃめちゃに破っている。