Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
の大きさになり、実に顕微鏡で調べるよりも万事の事明らかに解る。此ういう学者の用いまする高値の幻燈もあり、又透明でなき品、即ち紙取りの写真端書如き紙に書いてある物、其外風呂の中に這入る品なれば何でも明らかに写るという機械も御座い升。今日岩出竹次郎(弁護士の名)持って参りました即ち此ういう種類の機械で御座い升』
そして、この実験の結果、銀行の小使が犯人であったことがわかり、青年社員と令嬢とはめでたく結婚するという話である。二ページ見開きの挿絵に実物幻燈を映している場面が描かれ、大きな手形が白布に映っていて、その五本の指先には環状紋、蹄状紋などがハッキリと現わしてある。また、この本の表紙は、当時流行の西洋風着色石版刷りで、テーブルの上に実物幻燈器が置かれ、そのそばにお尻を大きくしたコルセットをはめた洋装令嬢が、一方の手に血の手形の紙を持って立っている姿が、美しく描かれている。
この「幻燈」がブラックの創作か、あるいはイギリスの当時の小説から筋をとったものか、いまとなっては全く手掛りがないけれども、後にしるすようにブラックの講談には涙香も翻訳したイギリス流行作家 Mary Elizabeth Braddon 女史の作品などもあるので、これもおそらくイギリス小説によったものではないかと思う。