Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
次に奇抜なのは※(丸7、1-13-7)の「死体が犯人」のトリックであろう。死人が兇器をふるって人を殺すなんて、あり得ないことだが、そういうあり得ないことを、あり得るように扱うところに、探偵作家の苦心がある。それはアーサー・リースという作家の「死人の指」という小説だが、実は死体は道具に使われるので、真の犯人は別にいる。しかしその犯人は犯罪現場にはいないのだから、アリバイが成りたち、一応死人の殺人となるわけである。
その方法は、犯人が死人の手にピストルを握らせ、指を引金にかけておき、そのピストルが発射されたら、通夜をしているある人物に命中するような具合にしておいて、遠くへ立ち去ってしまう。すると、夜が更けるにつれて、死体硬直が起り、死人の指も硬直して、引金に力が加わり、ピストルが発射され、通夜の人が撃たれるというわけである。
実際にはそううまくいくものではないが、小説としては、巧みに書けば、一応読者を納得させることができる。目的の人に命中するかどうかは別として、ピストルの発射だけなれば、十分可能であり、現にヴァン・ダインが「ケンネル殺人事件」の中に、そういう実際上の出来事があったことをしるしている。