Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.406 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

「もう、疾くにございませぬ」

「では、勝手元の金子は」

「お台所のほうも、ずっと前から少しも御用意がございません。で、その由を、先々月か、お耳へ入れましたところ、そうか、よいようにしておけ、と仰っしゃるだけなので、ぜひなく、やりくり算段をしてお暮しを弁じておるような始末で――」

「ふウ……む。では金子はないのか」

「あるはずはございません」

「はてなあ?」

「いかがなされました」

「俄に、人を招いて、振舞いたしたいのだが」

「酒、お肴のことぐらいなら、走りまわって、ごんぞが、町人たちから借り立てて参りまするが」

「そのことよ」

膝を叩いて、

「ごんぞ、頼むぞ」

藤吉郎は、渋団扇を取りよせて、体のまわりを大きく煽いだ。もう秋風も立ち、桐畑の桐の葉も夥しく落ち出しているが、やぶ蚊はなかなか多いのだった。

「して、お客様は」

「御普請の棟梁どもだ。やがて顔をそろえて参るだろう。おれの屋敷へ集まれと、お城で云い渡しておいたからな」

ごんぞを、使いに出して、藤吉郎が裏庭で、行水の湯を浴びていると、表口に誰か客の声がした。下婢が出て行った。

「どなた様でございますか」

客は、笠を脱って、