Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 180.256 Zeichen · 361 Bildschirme
「物騒なことを、大きな声で申すな。殿のお耳にでもはいると、御機嫌を損じるぞ――降りて来い」
「はい。何か御用で」
「夕刻、お客が着く」
「またですか」
「またとは何じゃ」
「どなた様が御到着で」
「今夕のは、お使者ではない。諸国を遍歴してあるく武芸者だ」
「ははあ。大勢で――」
日吉は、屋根を下りて来た。能八郎は覚書を懐中から出して、
「されば、武芸者は、上州大胡の城主上泉伊勢守が甥で、疋田小伯という者を頭に、門下の同勢十二名。騎馬一領、荷駄三頭、槍七筋を持ったお客じゃて」
「それは、えらい数でございますな」
「武道鍛錬の元気者ばかりだし、それに、一行の馬や荷物も多いから、倉方の者がいる一棟を空けて、そこに当分、お住居のつもりだから、夕方までに、万端、掃除をしてお迎えするように」
「ヘエ。そんなに大勢で、よほど長く御逗留になるのですか」
「まあ。半年じゃろうな」
と、能八郎は、懶そうに、汗をふいて云った。
やがて、夕方になると、
「疋田小伯殿の御一行、御到着にござりますぞ」
先触れが告げた。
程なく、疋田小伯以下、十三名の一行が、門前に、駒を止め、塵を払って立った。
松下家の若侍や老臣は、恭しく出迎えて、