Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 180.256 Zeichen · 361 Bildschirme
なぜなら、他に種々と、学びたいこと、知りたいこと、やりたいことが、沢山にございますから」
「学びたいこととは」
「学問です」
「知りたいこととは」
「世間です」
「やりたいこととは」
問答のように、小伯がたたみかけて問うと、日吉はそこで、初めてにこと笑って、
「それはいえません」
「なぜ」
「やりたいと思っても、やれなかったら、広言になりますから、また、云ってみたところで、皆さんが大笑いに笑うに過ぎません」
「ふウ……ム」
変っているな――と、疋田小伯は日吉の顔をながめていたが、
「なるほど、そちのいうところは、少し分る気がするが、そちは武道というものを、小さい技の修練と、穿き違えておるらしい。武道とは、そんなものではない」
「どんなものですか」
「一能に達した者は万芸に達しるという言葉もあろう。武は技でなく、心胆のものだ。心胆を深く養えば、世間を観る眼、人間を識る眼、学問の道、経世の道、すべてに通じ得るものだ」
「けれど、ここの人達は、相手を突くことや撲ることが、何よりの芸としていましょう。あれは、足軽どもや雑兵にとっては、役にも立ちましょうが、大将には要らないことでござ……」