Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 180.256 Zeichen · 361 Bildschirme
「第一、わたしは、最初からあの日吉の眼つきが嫌いなんだよ」
「それも云いました。そしたらやっと、そんなに皆が性に合わないというなら、暇を出すしかあるまい。けれど、藪山の加藤殿からおひき受けした手前もあるし、自分からは云いにくいから、お前たちで、何とでも談合して、当り障りないよう、暇を出してくれと云い残して、お義父さんは、出かけておしまいになりましたよ」
「ああそれでよかった。わたしはもう半日でも、あんなお猿の妖怪みたいな子を、使っておくのは嫌で嫌でたまらない。……日吉は今、何している?」
「蔵で荷造りを手伝っていますが――何ならすぐここへ呼んで来て、云い渡しましょうか」
「よしておくれ。顔を見るのも嫌だから。お義父さんがそう仰っしゃったなら、おまえから、きょう限り暇を出すといって、帰してしまったらそれでいいではないか」
「はい」
於福は、内心ちょっと、怯むようであったが、
「畏りました。――手当のことは、どうしてやりましょうか」
「元より給金など遣る約束で抱えたのではなし、ろくな働きもできないのに、喰べさせたり、着物を着せたり、それだけでも、あの子の分には過ぎています。