Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かけす
日本の名随筆2 鳥
室生 犀星
Lesen Sie 日本の名随筆2 鳥 (かけす) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.721 Zeichen · 6 Bildschirme
人真似鳥
懸巣は猛鳥で肉食鳥であるが、時々、爪を剪ってやるために籠から掴み出さなければならぬ。からだを掴まれることを厭がりあれ程狎れていても、嘴で確かりと咬み付く、咬みつくとブルドッグのようにどうしても放さない、二年間金アミの中で金の柵ばかり啄ついている嘴の尖端は鋭く砥がれていて、先の方で鍵型にちょっと曲り、手の肉にくい入るのである。爪でしっかりと指にしがみ附かれると、肉にくい入る。私は手袋をはめて掴むのであるが、手袋でないと傷がつくからである。
生きている虫なら何でもくう。砂糖もなめるし林檎、みかん、柿、梨、何でも手当り次第にやるとくう。砂糖が何ともいえぬ程うまいらしい、うまい物は栗鼠のように咽喉の前の袋になっているところに入れて置いて、あとでゆっくり喰べるらしい。
梅もどきや青木の実は口から出したり入れたり餌の壺の中に匿したり籠の隅の方に匿したりする。物をかくす習癖があるらしいのである。胡桃をすり込んだ日はよけいに食う。餌食の荒さはその性質の猛々しさを証拠立てている。
鳥は鋭い眼をしている奴ほど眼が利くらしい。鷲などはその一例である。ことに懸巣の眼は円くて睨み続けているように美しい、何時か眉の毛を一本籠の中に入れたら、すぐ下りて来て咥えた程眼が利くのである。