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Japanische Klassiker mit Furigana

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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

Lesen Sie 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 100.648 Zeichen · 198 Bildschirme

Aozora Bunko

髪の婀娜めくも眼前にちらつく暇なく、恋も命も共に忘れて敗軍の無念には励み、凱歌の鋭気には乗じ、明ても暮ても肘を擦り肝を焦がし、饑ては敵の肉に食い、渇しては敵の血を飲まんとするまで修羅の巷に阿修羅となって働けば、功名一トつあらわれ二ツあらわれて総督の御覚えめでたく追々の出世、一方の指揮となれば其任愈重く、必死に勤めけるが仕合に弾丸をも受けず皆々凱陣の暁、其方器量学問見所あり、何某大使に従って外国に行き何々の制度能々取調べ帰朝せば重く挙用らるべしとの事、室香に約束は違えど大丈夫青雲の志此時伸べしと殊に血気の雀躍して喜び、米国より欧州に前後七年の長逗留、アヽ今頃は如何して居おるか、生れた子は女か、男か、知らぬ顔に、知られぬ顔、早く頬摺して膝の上に乗せ取り、護謨人形空気鉄砲珍らしき手玩具数々の家苞に遣って、喜ぶ様子見たき者と足をつま立て三階四階の高楼より日本の方角徒らに眺しも度々なりしが、岩沼卿と呼せらるる尊き御身分の御方、是も御用にて欧州に御滞在中、数ならぬ我を見たて御子なき家の跡目に坐れとのあり難き仰せ、再三辞みたれど許されねば辞兼て承知し、共々嬉しく帰朝して我は軽からぬ