Japanische Klassiker mit Furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Lesen Sie 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 100.648 Zeichen · 198 Bildschirme
第六 如是縁
上 種子一粒が雨露に養わる
二タ足三足め、又後ふり向きし其あわれさ、八幡命かけて堪忍ならずと珠運七と呼留め、百両物の見事に投出して、亭主お辰の驚にも関わず、手続油断なく此悪人と善女の縁を切りてめでたし/\、まずは亀屋の養女分となしぬ。
第六 如是縁
上 種子一粒が雨露に養わる
自分妾狂しながら息子の傾城買を責る人心、あさましき中にも道理ありて、七の所業誰憎まぬ者なければ、酒呑で居ても彼奴娘の血を吮うて居るわと蔭言され、流石の奸物も此処面白からず、荒屋一トつ遺して米塩買懸りの云訳を家主亀屋に迷惑がらせ何処ともなく去りける。珠運も思い掛なく色々の始末に七日余り逗留して、馴染につけ亭主頼もしく、お辰可愛く、囲炉裏の傍に極楽国、迦陵頻伽の笑声睦じければ客あしらいされざるも却て気楽に、鯛は無とも玉味噌の豆腐汁、心協う同志安らかに団坐して食う甘さ、或は山茶も一時の出花に、長き夜の徒然を慰めて囲い栗の、皮剥てやる一顆のなさけ、嬉気に賞翫しながら彼も剥きたるを我に呉るゝおかしさ。実に山里も人情の暖さありてこそ住ば都に劣らざれ。さりながら指折り数うれば最早幾日か過ぬ、奈良という事臆い起しては空しく遊び居るべきにあらずとある日支度整え勘定促し立出んというに亭主呆れて、是は是は、婚礼も済ぬに。