Japanische Klassiker mit Furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Lesen Sie 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 100.648 Zeichen · 198 Bildschirme
後、先日の百両突戻して、吾当世の道理は知ねど此様な気に入らぬ金受取る事大嫌なり、珠運様への百両は慥に返したれど其人に礼もせぬ子爵から此親爺が大枚の礼貰は煎豆をまばらの歯で喰えと云わるゝより有難迷惑、御返し申ますと率直に云えば、否それは悪い合点、一酷にそう云われずと子爵からの御志、是非御取置下され、珠運様には別に御礼を申ますが姿の見えぬは御立なされたか、ナニ奥の坐敷に。左様なら一寸と革嚢さげて行かゝれば亭主案内するを堅く無用と止めながら御免なされと唐襖開きて初対面の挨拶了りお辰素性のあらまし岩沼子爵の昔今を語り、先頃よりの礼厚く演て子爵より礼の餽り物数々、金子二百円、代筆ならぬ謝状、お辰が手紙を置列べてひたすら低頭平身すれば珠運少しむっとなり、文丈ケ受取りて其他には手も付ず、先日の百両まで其処に投出し顔しかめて。御持帰り下さい、面白からぬ御所置、珠運の為た事を利を取ろう為の商法と思われてか片腹痛し、些許の尽力したるも岩沼令嬢の為にはあらず、お辰いとしと思うてばかりの事、夫より段々馴染につけ、縁あればこそ力にもなりなられて互に嬉敷心底打明け荷物の多きさえ厭う