Japanische Klassiker mit Furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Lesen Sie 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 100.648 Zeichen · 198 Bildschirme
や。時に坐に朱能あり、能は張玉と共に初より王の左右の手たり。諸将の中に於て年最も少しと雖も、善戦有功、もとより人の敬服するところとなれるもの、身の長八尺、年三十五、雄毅開豁、孝友敦厚の人たり。慨然として席を立ち、剣を按じて右に趨きて曰く、諸君乞うらくは勉めよ、昔漢高は十たび戦って九たび敗れぬれど終に天下を有したり、今事を挙げてより連に勝を得たるに、小挫して輙ち帰らば、更に能く北面して人に事えんや。諸君雄豪誠実、豈退心あるべけんや、と云いければ、諸将相見て敢て言うものあらず、全軍の心機一転して、生死共に王に従わんとぞ決しける。朱能後に龍州に死して、東平王に追封せらるゝに至りしもの、豈偶然ならんや。
燕軍の勢非にして、王の甲を解かざるもの数日なりと雖も、将士の心は一にして兵気は善変せるに反し、南軍は再捷すと雖も、兵気は悪変せり。天意とや云わん、時運とや云わん。燕軍の再敗せること京師に聞えければ、廷臣の中に、燕今は且に北に還るべし、京師空虚なり、良将無かるべからず、と曰う者ありて、朝議徐輝祖を召還したもう。輝祖已むを得ずして京に帰りければ、何福の軍の勢殺げて、単糸の少く、孤掌の鳴り難き状を現わしぬ。