Japanische Klassiker mit Furigana
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はんぎゃく
日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)
矢田 津世子
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三) (はんぎゃく) von 矢田 津世子 (やだつせこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.512 Zeichen · 34 Bildschirme
――私、あんたがとても好きなんです、ってね。その後が勇敢よ。接吻しちゃったんだもの。」
「あんたがその人に?」
「もち、愕いた?」
「別に……」
「じゃこの次は何時にしましょうか、あんたの都合は?」
「そうね、次の日曜にでもみんなに集まって頂いたら。余り長びくと折角の気が脱けてしまうわ、それに、もう基礎工事もすんだからこれから人をまとめるのが目的でしょう、その意味でも、なる可くチャンスを見付けて集まる工夫をしなくちゃね。今日中に連絡をとって、みんなに知らせておきましょうね、あんた、調査や庶務の方を受持って下さる?」
「ええ、いいわ、……一階の給仕があんたを呼んでるわよ。ほら……」
「何かしら?」
ひそめた眉をその儘、槇子は椅子を立ち上った。
「ああ貴方前川さんですか、あのね、部長がお呼びですよ。」
男の声に愕いて、いろンな眼が振り返る。
「じやァね。直ぐですよ。」
「ええ……」
失望した顔が一ツ一ツ元の位置へ戻っていった。
「何用かしら?」
テーブルの利札を整理し乍ら、槇子は首を傾けた。
「部長の呼び出しなんて……」
祥子は、債券の額面をグット睨んで、「もしかしたら、感付かれたんじやない?」