Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

「実業家や学者にもお近づきがあるでしょうから。」

鮮かな黄色は、私の黒ぬりの机の上にこぼれた。老爺さんは懐から部厚な書きものを出した。

硫黄採煉明細書と版に彫ったように正しく表書がしてある。

「硫黄は釜が痛むものでしてな。」

と老爺さんはやっと発明した製煉釜のことを手真似で話した。私は老爺さんの心根を思って、駄目と知りながら知己の鉱山所長にその明細書を見せたら、その人は首を振っていった。

「惜しいことにみんな外国で発明しられてしまっている。機械はもっと簡便に出来る。だが九十の老爺さんが、よく実地から此処まで考えたものだ。」

私は九十の老爺さんが以下だけを使って、パスしなかった事はきかさなかった。彼は恐悦の至りだと言った。

明治四十三年の九月に佃島に津波が来た。京橋の築地河岸一体にまでその水は押上げたほどで、洲崎や月島は被害が甚かった。庭の眺めになるほどの距離にある相生橋から越中島の商船学校前には、避難して来ていた和船が幾艘も道路に座ってしまったほどで、帝都には珍らしい津波だった。私の家は老人たちの丹精の小松が成長して、しっかり根をかためていたせいか防波堤は崩れなかった。