Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
放縦だった。娘たちは、夜になるとねんねこを着た襟を、背中の見えるまでグッと抜衣紋にして、真白に塗った頸にマガレットに結って、薔薇の簪を挿したり、結綿島田に結って、赤と水浅黄の鹿の子をねじりがけにしたりして、お酒をのんでいた。おおかめさんが寝間着に寛袍をはおって、大座ぶとんに坐り、それをとり巻いて振り将棋みたいなことをして、みんなが賭けた小銭を、ザクザクと、おおかめさんは座ぶとんや、膝の間に押入れて、忽ちのうちに勝ってしまう遊びをした。パースでも、みんながかけた。おはなもした。
束髪の娘は英語の教師に走り、結綿は駈落ちするところを、小僧の亀どんが見つけて騒ぎ出したので、かえっておおかめさんに叱られたのだといったが――末の子の、おっちゃちゃんが亡くなると、思い出してしようがないから、おないどしのあんぽんたんに遊びに来てくれと、贈りものをよこしては迎いにきた。
「あれで、鬼子母神さまなんだ。」
使いに来た、先方とも此方とも共通の、近所の出入りの者がいうほど、足のわるい末っ子を可哀がっていたのかどうかわからないが、あんぽんたんが借りられなければならないわけは、別にあったのだ。