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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんちゅう 

春昼・春昼後刻

泉 鏡花

Lesen Sie 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.079 Zeichen · 102 Bildschirme

Aozora Bunko

じゃ、偶像は、木、金、乃至、土。それを金銀、珠玉で飾り、色彩を装ったものに過ぎないと言うんですか。人間だって、皮、血、肉、五臓、六腑、そんなもので束ねあげて、これに衣ものを着せるんです。第一貴下、美人だって、たかがそれまでのもんだ。

しかし、人には霊魂がある、偶像にはそれがない、と言うかも知れん。その、貴下、その貴下、霊魂が何だか分らないから、迷いもする、悟りもする、危みもする、安心もする、拝みもする、信心もするんですもの。

的がなくって弓の修業が出来ますか。軽業、手品だって学ばねばならんのです。

偶像は要らないと言う人に、そんなら、恋人は唯だ慕う、愛する、こがるるだけで、一緒にならんでも可いのか、姿を見んでも可いのか。姿を見たばかりで、口を利かずとも、口を利いたばかりで、手に縋らずとも、手に縋っただけで、寝ないでも、可いのか、と聞いて御覧なさい。

せめて夢にでも、その人に逢いたいのが実情です。

そら、幻にでも神仏を見たいでしょう。

釈迦、文殊、普賢、勢至、観音、御像はありがたい訳ではありませんか。」

出家は活々とした顔になって、目の色が輝いた。