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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんちゅう 

春昼・春昼後刻

泉 鏡花

Lesen Sie 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.079 Zeichen · 102 Bildschirme

Aozora Bunko

「爾時は……、そして何んですか、切なくって、あとで臥ったと申しますのに、爾時は、どんな心持でと言って可いのでございましょうね。

やっぱり、あの、厭な心持になって、というほかはないではありませんか。それを申したんでございますよ。」

一言もなく……しばらくして、

「じゃ、そういう方がおあんなさるんですね、」と僅に一方へ切抜けようとした。

「御存じの癖に。」

と、伏兵大いに起る。

「ええ、」

「御存じの癖に。」

「今お目にかかったばかり、お名も何も存じませんのに、どうしてそんな事が分ります。」

うたゝ寐に恋しき人を見てしより、その、みを、という名も知らぬではなかったけれども、夢のいわれも聞きたさに。

「それでも、私が気疾をしております事を御存じのようでしたわ。先刻、」

「それは、何、あの畑打ちの爺さんが、蛇をつかまえに行った時に、貴女はお二階に、と言って、ちょっと御様子を漏らしただけです。それも唯御気分が悪いとだけ。

私の形を見て、お心持が悪くなったなんぞって事は、些とも話しませんから、知ろう道理はないのです。但礼をおっしゃるかも知れんというから、其奴は困ったと思いましたけれども、此処を通らないじゃ帰られませんもんですから。