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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(三)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(三) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 201.612 Zeichen · 405 Bildschirme

Aozora Bunko

こんな話をそれからそれへと聴かされて、半七も松吉もこみ上げて来る笑いを止めることが出来なかった。話す人も聴く人もしきりに笑いながら猪口の遣り取りをしていると、三五郎はやがて少しまじめになって云い出した。

「だが、そんなおかしい話ばかりでなく、いろいろのうるさいこともありますよ。なにしろ異人ばかりでなく、日本でも諸国からいろいろの人間が寄りあつまって来ていますからね。どうも人気が殺伐で、喧嘩をする奴がある、悪いことをする奴がある。それにね」と、かれは更に顔をしかめた。「例の浪士という奴が異人を狙ってはいり込んでくる。尤も神奈川の関門で大抵くいとめている筈なんですが、どこをどうくぐるのか、やっぱり時々にまぐれ込んでくる。ほん者ばかりでなく偽者もまじってくる。こいつらが一番厄介物ですよ。このあいだ中も攘夷の軍用金を出せなんて云って、押借りしてあるく奴がありましてね」

「そいつらはどうした。みんな引き挙げたか」と、半七は訊いた。

「それがいけねえ」と、三五郎は頭をふった。「みんな同じ奴らしいんですがね」

かれの話によると、横浜でも去年の暮ごろから軍用金押借りの一と組が横行する。