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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(三)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(三) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 201.612 Zeichen · 405 Bildschirme

Aozora Bunko

です。嘘かほんとうか知りませんが、女の髪の毛を焼くと其の油の臭いを嗅ぎつけて蛇が寄ってくるという伝説があるので、九助は塀の外で髪の毛を焼きはじめると、塀の中から大小の蛇がぞろぞろと出て来た。それはこっちの思う壷なんですが、なにしろたくさんの蛇が塀の下を、くぐったり、塀の上を登ったりして、果てしも無しにぞろぞろと繋がって出てくるので、さすがの九助もびっくりして、いくら商売でも気味が悪くなって来て、燃えさしの髪の毛をほうり出して一目散に逃げてしまったそうです。九助の話によると、そこら一面が蛇にうずめられて、往来が川のようになってしまったといいますが、怖いと思う眼で見たんだから的にはなりません。

そういうわけで、九助もあとの事は知らないんですが、往来の人たちが見つけた時には、それほどの蛇もいなかったそうです。それでもたくさんの蛇がその髪の毛を取りまいて、うず高くなるほどに盛りあがっていたのは、みんなも見たということですから、まあ間違いはないでしょう。そこで、その娘とそれを殺した奴との探索ですが、これはすぐに判りまして、二日ほど経ってから、おもよとお大という二人の若い女を渋谷で引き挙げました。