Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

Lesen Sie 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 67.333 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

その時にすっかりわけを聞かせて上げるからね。そして、ちょっと君たちの智恵だめしをして上げるよ。いいかい。今から二時間ほどしてね」

高橋さんはそう言って、お家の中へはいって行きました。二人の少年は「じゃ、きっと」と約束して、門を出ましたが、二時間がまちどおしくて仕方がありません。めいめいのお家へ帰ってからも、時計ばかり見ていましたが、やがて約束の時間が来ますと、二人はさそい合って、高橋さんのお家へ行きました。

「やあ、約束を忘れないで、やって来たね」

高橋さんは門の外に待ちかまえていて、二人に声をかけました。

「ところで、さっきの実験を見せる前に、君たちにたずねたいことがある。智恵だめしだよ。君たちは、僕が雪の上に白と黒と二枚の紙をおいたのを見たね。そして、その紙の上に日があたっていたのをおぼえているだろうね」

「ええ、日があたっていました」

一太郎君はそれを思い出して答えました。

「すると、二時間のうちに、どんなことがおこっただろうね。何か変ったことがおこっているはずなんだがね」

二人は、また目を見合わせて考えましたが、「あ、わかった」というようにうなずき合いました。