Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

Lesen Sie 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 67.333 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、十時間ぐらいたってから、そのイカをまっ暗な場所へ持って行って、顔を近づけてみると、イカのからだ全体に、青白く光るポツポツがたくさんできている。そのポツポツが発光バクテリヤのかたまりなんだよ。

そのままにしておくと、数時間の内に、バクテリヤがふえて、イカのからだ一面に光り出し、それからまた、数時間たつと、今度はイカが腐り出して、バクテリヤの光がだんだんうすれて来る。それは発光バクテリヤが、ほかのもっと強い黴菌に食われて死んでしまうからだよ。

だから、そうならない前に、イカのからだがポツポツと光りはじめたころに、実験をはじめなければいけない。

実験の道具としては、ピッチリ蓋のできる、瀬戸物の鉢があればいい。ガラスの入れものでもいい、その中へ卵を一つわって入れ、よくかきまわしておいて、そこへ、海水ぐらいの辛さに鹽をとかした水を、大コップに一ぱいほど入れるんだ。そしてまたよくかきまわす。

それから、お母さんに御飯蒸しを借りて、そこへ今の鉢を入れ、三四十分よく蒸すのだ。これは発光バクテリヤを食うような、ほかのばい菌を殺してしまうためだよ。

そして、御飯蒸しから卵と鹽水を入れた入れものを出してみると、ちょうど茶碗蒸しの汁のように、卵がかたまっている。