Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

とうおういぶん

東奥異聞

佐々木 喜善

Lesen Sie 東奥異聞 (とうおういぶん) von 佐々木 喜善 (ささききよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.862 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

、こうありました。二人の姉娘どもはいずれのわざにも失敗をしましたが、三番めのいちばん末の妹は三つの試しをどれもりっぱに成し遂げました。そこでその娘が花若のお嫁さんになりました。

ところが二人の姉娘どもは、あんまり泣いてそうして恥ずかしがってとうとうネズミになって、梁の上に逃げていってしまいました。長者はそれをかわいそうだと思ってそうでないんだけれども嫁子どもだといってやりました。そのことのあったのが小正月の晩だったというので、いまでもそれを思うてやるために、村の家々ではかならず嫁子だちの小餅をとってやるのだということであります。江刺郡の村に残っているネズミの起原の話がまずこんなふうなのであります。

私はこれで奥州地方の民間に残っている、二つのネズミの起原の話をいたしました。そうして二つともたいへんすじが違っているけれども、人間の少し邪なことが原因で同じくこの小獣になったというように物語られております。ほかにも多くの違った例があることと思います。そのような末々の話を集めて比較してみますと、われわれの祖先の人たちがこんなものに対して考えた、なつかしい心持が今日のわれわれにもあらましながらにわかって参ります。