Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かきのきのあるいえ

柿の木のある家

壺井 栄

Lesen Sie 柿の木のある家 (かきのきのあるいえ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

」

こんなことを何度もくりかえしたのち、きりをつけるために二人はかけをしてねむることにしました。ふとんをかぶりじっと目をつぶりましたが、目はつぶっていてもひとりでに笑えてきます。がまんがならなくなった洋一は、フミエによびかけます。

「ね、姉ちゃん、もしも男の子だったら、ぼくが勝ったんだから百円くれるね。」

「うんあげる、そのかわり女の子だったら洋ちゃんがくれるんだよ。」

「うん。」

「ゆびきり。」

フミエが小指をさし出すと、洋一も自分の小ゆびをそれにからませました。

ゆびきり かねきり かり山へ とんでゆけ

二人は力いっぱい手をふり、そしていよいよこんどこそはと、ほんとにふとんをひっかぶり、やがて静かな寝いきを立てはじめました。どちらが勝つか、勝ってもまけてもたのしいかけごとです。

いく時間をねむったか、二人が目をさましたのはもういつもよりおそい、六時すぎのことでした。フミエがさきに、ぱっとはねおきますと、そのけはいで目をさました洋一もとびおきました。顔を見合せながら、耳をすますと、母屋の方から赤ん坊の泣声がきこえてきます。二人はわれさきにぞうりをつっかけて母屋の方へ走りました。