Japanische Klassiker mit Furigana
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かきのきのあるいえ
柿の木のある家
壺井 栄
Lesen Sie 柿の木のある家 (かきのきのあるいえ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 32 Bildschirme
おかあさんの肥立ちはよく、赤ん坊も普通よりは小さいながら、それでもまるまるとふとっていました。赤ん坊は自分たちのためにお客をして、みんなが喜んでいるとも知らず、一人が泣き出すと、まるで、まねをするようにまた片方も泣き出し、一人が眠り出すと、も一人もまた眠りました。赤ん坊はこちらへ頭をむけて、ならんでねかされています。新之助のふとんは三太郎おばさんが大急ぎでつくってきたもので、男の子らしい柄でしたが、日出海の方のは、生れる前からつくってあったもので、赤い花もようの、まるで女の子のような柄です。新之助のふとんを運んできたとき、三太郎おじさんは、いきおいこんだ調子で、
「うちのむすこのふとんを持ってきたよ。」
といいました。赤ん坊の顔をのぞきこんでは、しきりに見くらべていた洋一は、急に立ちあがったと思うと、
「だめだあ。」
と、むきになっておじさんにむしゃぶりついてゆきました。そして、みんなが笑い出すと、こんどはおじさんのもってきたその小さなふとんをかかえて、表へなげ出そうとしました。
「やらないよ、やらないよ。」
洋一は泣きそうになっていいました。
「洋ちゃん、うそよ、うそよ。