Japanische Klassiker mit Furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme
「あの速さで四里下って、大野木の池まで行けば、どんな暑い日でも寒けがするくらい、涼しくなりますわよ。ね、暑い日が来るまで、遊んでらっしゃいよ、一緒に一遍乗りましょうよ……」
姉妹は手を叩いたり、笑ったりしていますが、六蔵爺だけは汗だくの大奮闘でした。水量も水勢も、いよいよ増してきます。
「嬢さま……まだ出しますだかね?」
「どう? もっと出しましょうか?」
「もういいわよ、スパセニア! そんなに出したって、今水遊びするわけじゃ、ないんですもの」
「有難う、爺や! じゃ、もう、いいわよ! ……ついでにジュールも、厩へ繋いどいて頂戴!」
そして私たちは、その溝渠に沿った野原をブラブラと小一里ばかりも下って、その辺の景色を見ることにしましたが、そんなに溝渠の話ばかり申上げても、面白くないでしょうからこのくらいで止めておきましょう。ともかくこの溝渠を見ての私の感じでは、規模が大きいとか着想が雄大だとか、そんなことよりもこれだけの施設を整えながら、中途で挫折してしまってさぞ残念だろうと、父親の心の内を推量せずにはいられなかったのです。
そしてもう一つは、これらのすべての施設が全部完成して、動き出したならば、きっと日本一の、外人招致の温泉遊覧地になったに違いないのに! と、それを他人事ならず残念に思わずにもいられなかったの