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Japanische Klassiker mit Furigana

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たなださいばんちょうのかいし

橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme

Aozora Bunko

その時に、みんな燃やしてしまったのです。そして、燃やすことのできない、銀の襟飾りだけは……あのスパセニアが、自動車の窓から投げ込んだ銀の襟飾りだけは、前の青葉通りのお濠端へ飛び出して、青く澱んだ濠の中へ投げ込んでしまいました。

「私の病気はそれからまた悪くなったのです。……こういう呪われた病気ですから、もう回復するわけはないのです。……二人に魅込まれている……の……です……から……」

「私はさきほど、先生……貴方に十年さきでも十五年さきでも結構ですから、もし向うへおいでになるおついででもおありになりましたら、どうか私に代って、このお墓を見ていただけませんか? とお願いしましたのは、このわけなのです。決して、お墓を拝んでいただきたいなぞというのではないのです。

世の中には、こんな事情で死ぬ人間もあるのだと……こんな事情で連れて行かれる人間もあるんだということを、先生、貴方にだけは信じていただきたくて……私の申上げた話がほんとうかウソか、わかっていただきたくて……それでお願いしたの……です……」

大分苦しい息遣いであった。

「……いかがです? しばらくお休みになったら……」