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Japanische Klassiker mit Furigana

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たなださいばんちょうのかいし

橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme

Aozora Bunko

そういえば、外へ出てからも、馬でお帰りになる時、何だかしおしおとなさって……。

父が、お前、お嬢さんは、電柱の陰で泣いていらしたようじゃないか! と、いっていたような覚えがあります。後で、その馬も大きな犬も、帰りにみんな開拓地へお預けになって、四里もあるところを歩いてお帰りになって、その晩、湖の中へ身を投げておしまいになったと聞いて、お心の中がどんなだったろうかと……泣けて、泣けて、仕方がありませんでした。

もうその時は、死ぬ覚悟をなすっていらしたんだなと思って……あんな可哀そうなお嬢さんたちに、旨いことばかり並べ立てた、薄情な大学生が憎らしくて憎らしくて、早く死んじまえばいいと思って……ハイ、その人が亡くなったと仰しゃっても、ちっとも可哀そうだと思いませんです。いい気味だと思って……」

「……ハイ、そう仰しゃれば、今思い出しました。四月の中頃、東京から電報が来たことがございます。その時は、もうお姉さんはいらっしゃらなくて、妹さんが一人で通っていらっしゃる時でしたが、その電報をお渡ししましたら、大変悲しそうな顔をして、読んでらっしゃったことを覚えております。