Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme
「おや! あなたは御存知なかったのですか?」
と安井判事の方がもっと驚きました。
「三浦襄といえばその方面では有名なもんですよ」
と棚田判事の作曲上のペンネームを安井氏は挙げました。
「我々のようなガサツな人間にはわからんですがね、その方には素晴らしい才能を持ってられるらしいですよ。もう大分発表してるんじゃないでしょうかね?」
「へえ、そいつは知りませんでしたな。そういう才能を持ってたんですかねえ? ……あの人が!」
と私は眼を円くしましたが、その瞬間にいつか大村で聞き流した、あの言葉を思い出さずにはいられなかったのです。
「今音楽学校の教授のリーゼンシュトックさんが……」
と、最高検の土井検事が口をはさみました。
「独逸へ帰って来ていられるんですがね。今夜我々と会食した後で、ピアノを聞かせて下さることになってるんですよ、どうです、その時リーゼンシュトックさんに棚田さんの作曲を一つ弾いてもらおうじゃありませんか? あなたも御一緒にいらっしゃいませんか?」
「ああそれがいい、それがいい……お待ちしてますからいらっしゃいよ」
と、ほかの連中も賛成してくれて、結局一同に勧められて、私もその晩の会食に出席することになったのです。