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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme

Aozora Bunko

そんなところまで行かなくちゃあ、白鳥会も本ものではないからね。しかし、そこまでは私も手がのびなかったんだ。手がのびなかったというのは、各方面にまじめな青年を求める機会がなかったというのではない。まじな青年は幾人も見つかったし、誘いこんでもみたさ。しかし誘いこまれる方では、やはり中学の先生と生徒の集まりだ、という先入観があるものだから、つい尻ごみしてしまうのだ。で、私はこの機会に、どこの学校にも直接関係のない人にお世話を願ったらと思っている。」

「しかし、先生のあとをついでやろうというほどの自信のある人がありましょうか。」

「自分でそんな自信があると名乗って出る人はまさかあるまい。しかし、もし私がこの人ならはと信じて頼んだとしたら、君らはその人を中心に気持よく白鳥会をつづけて行けるかね。」

「そりゃ行けますとも。そうなればみんなもきっと喜ぶでしょう。」

「もしその人が君のお父さんだとしたら?」

「え?」

「私は、君のお父さんに君たちの文庫をおあずけすると同時に、ぜひそのこともお願いしたいと思っているんだよ。」

「そんなこと、駄目です。父は承知しません。僕も不賛成です。