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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme

Aozora Bunko

」

そのあとしばらくは、みんなの間に、無量の感慨をこめた手みじかな言葉がとりかわされた。しかし、話は次第にこみ入った。大沢と恭一とは、今度の問題について誰からも何の通知もうけなかったことについて不平を述べた。これには次郎がひとりであやまった。朝倉先生は、しかし、

「知らせなかったのは賢明だったよ。知らせたところで、どうせ何の役にも立たないし、或はかえって有害だったかも知れないからね。」

と言って笑った。

次郎が血書を書いたり、終始一貫ストライキ防止に骨を折ったりしたことについては、大沢も恭一も強く心をうたれたらしかった。しかし、大沢は言った。

「ストライキをくいとめたのはいいが、このままでは、学校はくさってしまうね。大事なのはこれからだと思うが、どうするつもりなんだ。」

すると、次郎が答えるまえに、朝倉先生が、なぜか叱るように言った。

「そういうことは、君のような第三者が立ち入らなくてもいいことだ。これまで渦中にとびこんで散々苦労をして来た次郎君は、君らの想像以上に、ものを深く考えるようになっているからね。」

これには大沢もすっかり面くらった。しかし、大沢以上に面くらったのは次郎だった。