Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme
ほんとうのことを言われて、それを失礼だと思うなら、思う方が間違っているだろう。」
次郎は、言えば言うほど自分が片意地になって行くような気がして、不愉快だった。で、恭一がまた何か言おうとしているのをはねとばすように、ふいと立ち上った。そして、
「とにかくあやまる必要はないよ。僕が僕のやったことに自分で責任を負えばいいだろう。」
そう言って階段の方に行きかけた。
「次郎さん! ほんとうにどうなすったのよ。」
道江の泣くような声が彼を追った。つづいて俊三が、茶化すような調子で、
「問答無用は卑怯だなあ。もっとやれよ、僕が審判してやるから。」
次郎は、しかし、ふりむきもしないで階段をおりかけた。
が、それはちょうど、俊亮が階下から階段に足をかけた時だった。俊亮のうしろには、大沢が立っていた。
「どこに行くんだい。」
俊亮が下からたずねた。
「畑に行くんです。」
次郎は、おりかけた足を階上に逆もどりさせながら答えた。
「そうか。」
と、俊亮は立ちどまって、次郎の顔をまじまじと見上げていたが、
「ちょっとお前に話があるんだ。やはり二階の方がいいだろう。」
そう言って、そのまるっこい体をのそのそと階上に運んだ。