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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme

Aozora Bunko

彼はいつになくしんみりした調子で言った。

「一年や二年の小さい生徒にまで血判をさせるのは、かわいそうだよ。」

馬田の意見が葬られたあと、四年以上全部説、五年全部説、各学級代表説などが、つぎつぎに出た。そしてそのいずれについても、かなり烈しい議論が戦わされ、とりわけ五年全部説には相当多数の支持者があったが、結局、校友会委員は全校生徒を代表するし、それに血書提出の時期は一刻も早い方がいいという意見が勝ちを占めて、署名者はこれ以上ひろげないということに落ちついてしまった。そして最後に、血書はいつ誰が提出するかということが問題になったが、これについては、田上がみんなの意見をきくまえに、つぎのような希望的意見をのべた。

「総務である平尾が、ひとりだけ委員の中からぬけているのは、全校代表という点から考えて面白くない。自分はきょうのうちに極力彼を勧誘して署名をさせたいと思う。もし彼が応ずれば、むろん総務の一人として提出者の一人に加わってもらわなければならない。提出者は、総務二人のほかに、もう二人ぐらい加わってもらって、四人ぐらいが適当だと思う。しかし、万一平尾が応じなければ、三人で結構である。