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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

」

朝倉先生は、あっけにとられたように飯島の顔を見た。それから、ちょっと皮肉らしい苦笑をうかべながら、

「なるほどね。しかし、君らにうのみにされて、あとで腹いたでも起こされては困ると思ったものだからね。」

塾生たちの中に笑ったものがあった。しかし、それはほんの二三人にすぎなかった。大多数は先生の言った皮肉の意味が、まだ、まるでわかっていないかのような、まじめくさった顔をしていた。飯島もやはりその一人だった。

朝倉先生は、ちょっとため息をついたあと、

「では、まず起床と就寝の時刻からきめていこう。これは、まさか、午前三時に起きて午後十一時にねる、というわけにはいくまいね。それとも、鍛練のつもりで、やってみるかね。」

「わあっ!」

塾生たちは、一せいにどよめいて、頭に手をやった。田川も、さすがに苦笑しながら、頭をかいている。

「みんな不賛成らしいね。すると、何時が適当かな。」

「先生の原案はどうなんです。」

飯島がまた原案を催促した。

「これぐらいは、私から原案を出さなくても、何とかまとまりそうなものだね。」

「しかし、みんなで相談していたら、起床はなるだけおそいほうがいいということになりゃあしませんか。