Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme
もっとも、かれにはまだ残された問題が一つあった。それは上級学校への進学の問題であった。このことについては、先生夫妻は、むろん極力かれに進学をすすめた。しかしかれはいつもの従順さに似ず、頑として自分の考えをまげようとしなかった。
「読書でできるかぎりは、ぼく、どんな勉強でもします。上級学校の講義程度のことなら、それで十分間に合うと思います。それに、上級学校に籍をおかなくても、それぐらいの知識が得られるということを一般の勤労青年に知ってもらうこともたいせつではないでしょうか。ぼくは実際に自分でそれを証明してみたいと思っているのです。」
これがかれの決心だった。この決心は、かれが第一回目の開塾以来考えぬいた結果固めていたことで、朝倉先生がそのために自分を放逐するといわないかぎり、ひるがえさないつもりでいたのである。
朝倉先生も、それにはとうとう根負けして、
「では、いちおう君のお父さんに相談した上のことにしょう。なお、念のため、田沼先生のお考えもうかがって見るほうがいいね。」
といって、その場を片づけた。そして、俊亮には手紙で、田沼先生には直接会ってその意見をただしてみたところ、俊亮からは、あっさり、本人の意志に任せる、といって来た。