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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「そうじゃありません。決めるまえには、むろん私にも相談はするんです。」

小関氏は、もう一度荒田老の顔をのぞいた。それからつめたい微笑をもらしながら、

「じゃあ、今日の計画は、やはり、あなたがお認めになった計画ですね。」

「それはそうですとも。」

と、朝倉先生は相手の皮肉にはいっこう無頓着なように、まじめくさって、

「創意を生かすといったところで、任せっきりでは、まだ何といってもあぶないことがあるものですから。」

「しかし、あなたにお認めいただいたにしては、今日のご計画は少し変ではないですかね。」

小関氏は、真正面から切りこむ肚をきめたらしく、その顔には、もうつめたい微笑も浮かんでいなかった。

「そうでしょうか。」

と、朝倉先生はやはりとぼけている。

「こんなに、ばらばらになってしまっては、第一、眼もとどきませんし、まじめに意見の交換をやるかどうか、わからないじゃありませんか。」

「それはだいじょうぶでしょう。青年は信じてさえやれば、それほど裏おもてのあるものではありませんから。」

小関氏の青白い頬がぴくりと動いた。が、すぐ、

「かりにまじめな意見交換が行なわれたとしましても、議論になった場合、その黒白はだれがつけてやるんです。