Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme
一方、個人雑誌「新風土」も、そのために自然廃刊の余儀なきにいたり、何もかもが当分休止という状態になってしまったのである。
その後、幸いにして健康が徐々に恢復し、一冬をこして春になったころには、完全に医者の手をはなれ、執筆の自信も十分に出来、ちょいちょい雑文などを書くようになったが、それでも第五部の続稿にはなかなか手がつかなかった。というのは、それに手をつけようとして、すでに書き終った分を読みかえしてみた結果、意に満たない箇所が非常に多く、そのままで稿をつづけることに全く厭気がさして来たからであった。
こうして毎日重たい気分におそわれながらも、ひと月ふた月と続稿をのばしているうちに、いつの間にやら一年が経過してしまった。知人のたれかれは、はじめのうち、「もう次郎は育てないつもりか」と、詰問するように言って私をはげましてくれたが、あとでは、そういう声もめったに聞かれなくなり、私としては、気重な気分と共に淋しい気分まで味わいはじめることになったのであった。
いっそはじめから書き直すつもりで筆をとろう。そう決心して、あらためて構想をねりはじめたのは、一昨年の暮ごろであったが、その新たな構想がまだまとまらないうちに、たまたま、宗教雑誌「大法輪」