Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

「それで、今日の来賓祝辞だが、時間の都合では、その陸軍省の方だけにお願いすることになるかもしれないから、そのつもりでいてくれたまえ。」

「軍人に祝辞をやらせるんですか。」

次郎はもうかなり興奮していた。

「礼儀として、私のほうからお願いすべきだろうね。」

「しかし塾の方針と矛盾するようなことを言うんじゃありませんか。」

「自然そういうことになるかもしれない。しかし、それはしかたがないだろう。」

「先生!」

と、次郎は一歩朝倉先生のほうに乗り出して、

「先生は、自然そういうことになるかもしれないなんて、のんきなことをおっしゃいますが、ぼくは、それぐらいのことではすまないと思うんです。」

「どうして?」

「これは計画的でしょう。」

「計画的?」

「ええ、荒田さんの卑劣な計画にちがいないんです。荒田さんは、軍の名で塾の指導精神をぶちこわそうとしているんです。」

次郎の顔は青ざめていた。朝倉先生は、きびしい眼をして次郎を見つめていたが、

「そんな軽率なことは言うものではない。」

と、いきなり、こぶしで卓をたたいて、叱りつけた。しかし、次郎はひるまなかった。

「軽率ではありません。