Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぶどうむもん

武道無門

山本 周五郎

Lesen Sie 武道無門 (ぶどうむもん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.130 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

臆病者の彼がどのようにして役目を守るか、果して最後まで勤めることができるかどうか、それが一つの興味だったのである。……小弥太は初めからひどく落着かなかった、時どきどこかへ見えなくなった、池鯉鮒に泊った二日めの朝、ふいと姿を消したときは、これは逃げたな、とさえ思った。然し半刻ほどすると戻って来た。それから宮へ行く途中、鳴海で弁当をつかったときにも同じようにいなくなった。――こんどこそ戻っては来ないだろう。そう思ったが、矢張り半刻あまりしてひょいと何処からか帰って来た。

名古屋城下へ入った忠善は、駿河町の「淀屋」という宿へ草鞋を脱いだ。そして直ぐに城下の様子を見廻り始めた。ところが、そこまで来ても小弥太はそわそわと落着かなかった。昼のうちは忠善の側を離れないが、夜になると、宿を脱けだして何処かへゆく、直ぐ戻って来るときもあれば、ずっと更けて、忠善が寝てしまってからそっと戻ることもあった。

「どうも宮部の様子がおかしゅうございます」或る時伊右衛門がそう云った、「それとなく眼をつけて居りますが、どうやら臆病風に誘われているように思われます、或いは逃げだすのではございますまいか」