Japanische Klassiker mit Furigana
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きまぐれのにんぎょうし
気まぐれの人形師
小川 未明
Lesen Sie 気まぐれの人形師 (きまぐれのにんぎょうし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.963 Zeichen · 10 Bildschirme
二
彼女は、二つの人形の幸福を祈りながら道を歩いて宿に帰りました。
二
翌日の晩には、もう、娘は、父といっしょに、汽車の中に腰をかけていました。そして、あの夢のように美しい港の町は、すでに遠く、あちらとなってしまったのです。二日めの夜は、故郷の家に帰ってみんなと話をしていました。まだ、北の国には、雪が地の上に積もっていました。
その晩は、若い叔母さんも、遊びにきておられて、家の中は明るくにぎやかでありました。娘は、二つの人形を叔母さんに見せました。
「こちらが、しあわせの人形よ、こちらは不しあわせの人形なのよ。だって、叔母さんは、この二つが同じには見えないこと?」と、娘はたずねました。
叔母さんは、二つの人形を手に取り上げて、
「まあ、かわいらしいお人形だこと、ほんとうにいいお人形さんなのね。二つ同じなんでしょう。どうして、一つはしあわせの人形で、一つは不しあわせなの?」と、叔母さんは頭をかしげて聞かれました。
「だって、人形屋のおじいさんが、こちらは、しあわせで、こちらは、不しあわせだといったのですもの。」
「そう、私が、着物を造ってきてあげましょうね。」