Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
だ、それにしても外人と違ッて文さんがお嫁をお貰いの事たから黙ッてもいられない、何かしら祝ッて上げなくッちゃアなるまいからッて、この頃じゃア、アノ博多の帯をくけ直おさして、コノお召縮緬の小袖を仕立直おさして、あれをこうしてこれをこうしてと、毎日々々勘えてばッかいたんだ。そうしたら案外で、御免になるもいいけれども、面目ないとも思わないで、出来た事なら仕様が有りませぬと済まアしてお出でなさる……アアアアもういうまいいうまい、幾程言ッても他人にしてお出じゃア無駄だ」
ト厭味文句を並べて始終肝癪の思入。暫らく有ッて、
「それもそうだが、全躰その位なら昨夕の中に、実はこれこれで御免になりましたと一言位言ッたッてよさそうなもんだ。お話しでないもんだから此方はそんな事とは夢にも知らず、お弁当のお菜も毎日おんなじ物ばッかりでもお倦きだろう、アアして勉強してお勤にお出の事たからその位な事は此方で気を附けて上げなくッちゃアならないと思ッて、今日のお弁当のお菜は玉子焼にして上げようと思ッても鍋には出来ず、余儀所ないから私が面倒な思いをして拵らえて附けましたアネ……アアアア偶に人が気を利かせればこんな事ッた……しかし飛んだ余計なお世話でしたヨネー、誰れも頼みもしないのに……鍋」