Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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つばくろ(つばくろ)

燕(つばくろ)

山本 周五郎

Lesen Sie 燕(つばくろ) (つばくろ(つばくろ)) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.395 Zeichen · 52 Bildschirme

Aozora Bunko

「しかし」と相川が反問した、「なんのために密会などするんだ」

「ばかなことを訊くな、われわれのことを探知したにきまってるじゃないか」

相川はちょっと考えて、それからまた訊いた、「それは事実か」

「祖父から聞いたんだ」と渡貫は云った、

「もちろん密会の理由には触れなかったが、これこれの者が佐藤別墅に集まる、ということをそれとなくおれに告げてくれたんだ」

「渡貫老はわれわれのことを知っているんだな」

「だと思う、おれはそうだと思う」渡貫は自分を慥かめるように云った、「年をとると人間は狸になるから、尻尾をつかまれるようなことはなかなか云わないが、祖父のようすを見ると慥かにおれたちの計画を勘づいているし、それが藩のためだと思っているようだ」

相川は低い声で唸り、地面に落ちている枯れた松葉を、草履の先で蹴った。うしろの、湖の遠くから、舟ばたを叩く音と、若者たちの喚き声が、水面を伝わって聞えて来た。

「おれは今日やる」と渡貫はひそめた声で云った、「この屋敷へ集まる老臣のうち、一人でもいいからおれの手で斬る」

「そういう犠牲を出さないために、これまで苦心をして来た